ブルドック顔を解消し、若返りする効果
若い年齢の間は、バッカルファットは頬の高い位置で張りを保っています。しかし加齢と共に、どうしてもバッカルファットを支えている筋肉組織が衰え始め、下に垂れてきます。そして、脂肪が薄ければ多少のほうれい線で済みますが、脂肪の層が厚い人の場合は、ブルドック顔になります。美容整形では、局所麻酔後に口の内側を2、3mmから2cm程度切開し、その部位から脂肪分を抜き出します。
ここで、脂肪が多いほど大きく切開することになります。抜糸は1週間後です。顔の表面にメスは入れませんが、手術後は顔が腫れます。通常、3日から5日間のダウンタイムを経て、強い腫れが治まってきます。その期間中は流動食を摂り、口内洗浄液で殺菌を行います。腫れが完全に治癒するのは、およそ1か月後です。
失敗例もチェックすること
失敗例としては、バッカルファットを取り除いた後に、頬よりも上にあった脂肪が下に移動してしまい、目の下の辺りがくぼんでしまうというケースです。適切な量のバッカルファットを除去するなら、こうしたことは発生しにくいのですが、医師の技量が低く、脂肪を取り過ぎてしまった場合は、かえって貧相な顔立ちになってしまいます。また、老化が進んでいる人の場合は、表在性筋膜や靭帯といった組織が弱っていますので、バッカルファットを取り除いてもたるみが改善されないことがあります。
やはり手術前に、バッカルファット除去が適している状態なのか、適しているならどの程度の脂肪を取り除くのが良いのか、といった内容の丁寧なカウンセリングが必要です。カウンセリングをしっかり行ってくれない美容外科を選ぶべきではありません。そして医師のこれまでの実績や評判をしっかり確認し、納得した上で手術を申し込むべきです。