頬骨削りの種類3種類
頬骨アーチリダクションの施術法には、主に三つの種類があります。
まずは頬の張り出した部分(頬骨弓)を削る『頬骨削り』です。ただし頬骨弓は厚さが薄い部分で4~5ミリメートル程度しかなく、削るとしても2~3ミリメートルほどが限度です。また骨の中央外側には重要な神経である顔面神経の一部があり、もしも頬骨弓を削る際にこの顔面神経を傷つけてしまうと、顔の筋肉や感覚に麻痺が起こる場合があります。また削られて骨が薄くなることで、骨折しやすくなってしまいます。
もう一つは『アーチインフラクチャー』です。頬骨を切削してなめらかに整え、フェイスラインをなめらかにする施術法です。頬骨弓を切除し、顔の内側へ移動させます。頬骨弓がやや下がりますが、筋肉で支えられるため、ワイヤーや金属を用いた固定はおこないません。
さらに『再構築法』という施術法もあります。頬骨を細分化し、再配列、再構築します。大きな変化を期待できますが、リスクが高いと言われています。
施術時は全身麻酔が選択される場合が多いようです。クリニックによっては局所麻酔、静脈麻酔、表面麻酔、笑気ガス麻酔なども選択されます。
効果を出すにはアフターケアが重要
頬骨アーチリダクションはアフターケアが重要です。腫れ止めの内服薬の使用と、施術部を圧迫するフェイスマスクの着用は欠かせません。さらに超音波によるケアで、腫れの悩みを緩和させることができます。頬骨アーチリダクションは術後の腫れが目立ちやすい施術法ですが、アフターケアを正しく丁寧におこなうことで、術後三日程度で仕事に復帰することも可能です。
腫れが完全に治まるまでのダウンタイムはおよそ一か月程度です。痛みのある方は、氷や冷えたタオルで施術部を冷やすことで痛みが緩和されます。ドクターが処方してくれる鎮痛剤も利用しましょう。
頬骨アーチリダクションはある程度のリスクを孕む施術法ですが、きちんとしたクリニックを見つけることで、リスクは軽減できます。また技術の高い名医であれば、メスを使わずに施術することも可能です。医者選びは慎重におこないましょう。