メリットを紹介
上顎セットバックは、前方に出ている上顎の骨を切断し、後退させて固定することによって綺麗な輪郭に形成することが出来ます。出っ歯の治療として「歯列矯正」という方法がありますが、治療期間が数年と時間がかかることと、矯正器具の締め付けが痛いとか、器具の隙間に磨き残しができやすいため虫歯になりやすいといったいくつかのデメリットがあります。
しかし、この手術であれば術後から悩みは改善され、長期間の器具を取り付けるという必要はありません。また効果も半永久的に続くというメリットもあります。
デメリットも・・
しかし、同時にデメリットも存在します。この手術は左右の歯を1本ずつ抜歯をし、その隙間を利用して上顎を後退させますが、ばあいによっては術後も歯と歯の間に隙間が出来てしまうといった可能性があります。このようになった場合には、術後に歯列矯正を施さなくてはならないです。そしてそれに伴って、上唇が薄くなってしまうなどの可能性もあります。
代表的な失敗例は、固定がうまくいかず左右に非対称であったり、でこぼこになったようなフェイスラインになるなど希望通りの仕上がりにならないといったケースがあります。また、顎の骨を切断する際に、周辺に走る神経を傷つけてしまい、顔面麻痺やしびれなどが残ってしまうという可能性もあります。多くの人が、術後すぐはこの症状が出てしまうのですが、半年以上経過しても改善されないといったことで再度クリニックに訪れなければならないということもあります。
いずれにしても、これらの失敗例は経験が豊富でない医師や技術不足の医師によることが多いため、確かな技術力を持つ医師選びを行うことが肝心です。また、コミュニケーションをしっかり取れるクリニックかどうかもチェックしましょう。