下顎セットバックと歯列矯正のメリット比較
下顎セットバックは下顎分節骨切り手術ともいって、咬みあわせが悪いことで悩んでいる方や受け口の改善に適している整形手術です。これらの悩みは、前歯よりも下の歯がつきだしているためから起きます。したがって、手術の際には、左右の下の第一小臼歯を一本ずつ抜歯し、下顎部分の骨切りをします。そして、この空いた部分に歯の付いたまま下顎の骨を後ろに移動させてから、金属プレートで固定します。
この方法以外にも、歯医者で行う代表的な治療法に「歯列矯正」があります。しかし、歯列矯正では治療期間が2~3年ほどと長くかかりますが、下顎セットバックという手術を受ければ、数時間の手術で改善できるのが大きなメリットです。
また下顎セットバックは、即効性があり、かつ効果が半永久的持続することも歯列矯正にはない特徴です。手術は、口腔内から行うので、外から傷跡は見えません。ただ抜歯した部分に隙間ができてしまったり、術後に段差が生じた場合には、段差を修復する手術が必要な場合や、歯科矯正が必要になる場合があります。
ドクター選び
このような手術における失敗は、高い技術力と豊富な経験をもつドクターを選ぶと回避しやすいです。
名医を見極めるポイントとして、まず患者の要望をきちんと聞いてくれるかどうか・レントゲンやCT映像など客観的なデータを使って、患者ひとりひとりにあった治療方針を慎重に立ててくれるかなどがあります。中には、模型を作って試験をしてから行ってくれるクリニックもあります。
この手術は、全身麻酔を必要とする大掛かりなものになるため多くのクリニックでは入院が必要です。また、手術後から回復期間であるダウンタイムは1ヶ月程度といわれているので、計画的に治療方針を組み立てる必要があります。