術後のアフターケア
「エラを削る」、というとイメージしにくいかもしれませんが、要は「顎の骨を削る、もしくは切る」ということに他なりません。ですので、術後は、どうしても組織への侵襲の問題から、ある程度のむくみや痛みが伴います。こういった術後の患者自身へのダメージは、日常のケアで軽減していくことが可能です。
むくみ
まず、むくみに対しては、寝る時に頭を少し高めにしておくことで、回復までの時間を短縮することが狙えます。むくみは体に余計な水分が貯まることでおこるので、まくらなどで頭を高くすることで、こういった水分が貯まることを抑制してあげましょう。
術後の腫れや内出血
また、術後の腫れや内出血も気になる部分ですが、これに関しては患部を暖めたりすることで解消までの時間を短縮させることが期待できます。こういった内出血は、体の血液循環による部分が大きいので、術後は激しい運動を抑えることで予防することが出来ます。血液の循環への影響を考えて、タバコや飲酒もある程度術野が落ち着くまでは、控えておくことをお勧めします。
手術後の痛みは最も関心を寄せられる部分ですが、病院によっては術後の入院中は鎮痛薬を点滴で流してくれたり、退院後も鎮痛薬を処方してくれたり、と、病院によってやり方は違いますが、しっかりと痛みに関するアフターケアを行ってくれる場合が圧倒的に多くあります。
病院選び
しかし、痛みや内出血などが退院後も続いたり、引かなかったりするとどうしても不安になってしまうでしょう。こういった場合、病院によっては、24時間の相談窓口を常設してくれていたり、手術後の定期健診を無料にしてくれたり、と専門家によるアフターケアを設けている場合もあります。手術を考える時には、こういった病院やクリニックのアフターケアも事前に調べるか、医師と相談しておきましょう。