額形成のリスクについて理解しておきましょう。
人工骨セメントとリスク
まず、額にボリュームを加えるために骨セメントを使う場合は、頭皮を切開することになります。局所麻酔で頭部に冠状切開を施し、前頭骨に人工骨セメントを適量ペーストします。成功すれば、ふっくら丸いおでこが実現しますが、ペーストするセメントの量など、熟練の医師の判断が必要になります。人工骨セメントは、少しづつ本物の骨と同化していきます。
リスクとしては、未熟な医師による施術のために、禿げができてしまうケースがあります。挿入したセメントの輪郭が、明らかにわかってしまうということもありました。その他、名医であればあり得ないことですが、手術後に人工骨セメントがずれてきたという失敗例もあります。ダウンタイムはおよそ1か月です。
ヒアルロン酸の注入とリスク
メスは入れたくないという人には、ヒアルロン酸の注入で額に丸みを持たせる方法があります。額にでこぼこがある場合にも、この方法でなめらかにすることができます。骨膜下に注入しますが、額にブロック麻酔を施します。痛みに弱い人の場合、相談の上で、静脈麻酔をする場合もあります。リスクとしては、骨膜下ではなく皮下に注入してしまうと、デコボコが生じることがあります。技術的には骨膜下への注入の方が難しいため、技術力のある執刀医を選ぶことが大切です。
さらに、やわらかいヒアルロン酸を用いた場合は、1か月か2か月で効果がなくなることがあります。通常のヒアルロン酸注入も永久的なものではありませんが、2年から3年は持ちます。ヒアルロン酸注入のダウンタイムはおよそ3日です。この時、額の腫れが目元に及ぶこともありますが、時間と共に治まります。メスを入れないと言っても、内出血を起こすリスクもありますので、成功実績を豊富に持つ良い医師を選ぶことが重要になってきます。