レディエッセ注入の効果
レディエッセの主成分は、カルシウムハイドロキシアパタイトと呼ばれるものです。これは体内に存在し、骨の形成に役立っている成分で、注入しても異物反応は生じません。形成外科や歯科でも、治療の現場で使用されている成分で、美容外科では鼻の整形によく使われています。
このレディエッセはジェル状で、おでこ・額に注入するとおよそ1年から1年半にわたって、徐々に吸収されていきます。個人差はありますが、ヒアルロン酸注入では6か月から半年で再注入しなければなりません。一方、レディエッセは吸収期間中の1年から1年半の間、ハリのある美しい額を保つことができます。また、カルシウムハイドロキシアパタイトが注入部分に働きかけて、コラーゲンの生産を促すというメリットもあります。
さらに、切開して注入するシリコンプロテーゼと違って、レディエッセは注射器で注入でき、傷跡もごくわずかで済みます。ただ、レディエッセは麻酔成分を含みませんので、通常、局所麻酔やクリーム麻酔などが使用されます。ダウンタイムはほぼありません。ただし執刀医の腕が良くない場合は、2、3日程度、内出血や腫れが生じる場合もあります。
致命的なリスク
それよりも、前もってしっかりした施術計画やカウンセリングを行わず、レディエッセの量が多すぎた場合が問題です。余分なレディエッセで額が膨らむことで、血流障害が起きます。細胞が壊死した場合は、痕が残ってしまうこともあり得ます。
これがヒアルロン酸であれば、ヒアルロニダーゼと呼ばれる成分によって、分解することができます。しかし、レディエッセの場合は分解することができないため、注入量には細心の注意が必要です。施術前に医師とよく相談することはもちろんですが、実績がある美容外科を選ぶことが大切です。