眼瞼下垂とは、瞼をあげる筋肉や神経になんらかの異常が生じて、目が開きづらい状態のことを指します。
この状態の原因は先天性から後天性のものまで複数あるのですが、いずれにしても治療には手術という方法がとられるのが一般的です。
そのうちの一つである眼瞼下垂(腱膜前転法)では、上まぶたの二重のライン上を切開して、目を開ける挙筋と呼ばれる筋肉と瞼を持ち上げる筋肉を繋いでいる腱膜を短縮させることで、目の開きをよくして症状を改善させるといった手術法となります。
眼瞼下垂(腱膜前転法)のメリットは、二重のライン上を切開するため、皮膚に目立った傷跡が残らないということや術中に目の開き具合を調整することが出来るという点にあります。
一方でデメリットとしては眼瞼下垂(腱膜前転法)は、高度な技術と経験が必要となる手術法ですので医師によって仕上がりに差が出てしまうということです。
アフターケアの有無などをしっかり確認しておくことが重要
ですので、眼瞼下垂(腱膜前転法)を考えた場合には、医師の選択や万一に備えて、アフターケアの有無などをしっかり確認しておくことが重要となります。
そんな眼瞼下垂(腱膜前転法)ですが、受けるとなると心配になるのが費用の面でしょう。
眼瞼下垂は症状によって保険診療となるケースもありますので、どの程度の下垂が起きているのかによって料金相場が変わってくるのですが、一般的に自費診療となる美容外科で手術を受けた場合は、50万～70万円前後が目安となります。
またこの時、使われる麻酔は静脈麻酔か局所麻酔の二種類になりますが、このうち静脈麻酔を使った場合は、別途2～5万円前後の料金が必要となりますので、その点を把握しておくようにしましょう。
保険診療となった場合の料金相場は片目で2万円前後となっており、自費診療と比べるとかなり料金には差が出ますので、費用の負担を抑えたい場合にはいくつかのクリニックで診察を受けてみることが大事です。
ただ先述したように医師の腕が結果を左右する手術ですので、料金だけにこだわって病院選びをしないように気を付けましょう。