鼻翼と呼ばれる小鼻のつけ根部分や、鼻柱と呼ばれる鼻の穴と穴の間の部分のつけ根が陥没してしまっている状態においては顔がどこかさみしげな印象になってしまい見た目で損をする結果になってしまいます。
この状態を改善するために鼻翼基部プロテーゼ術という簡単な手術を行います。やり方としてはまず口唇の上部分の裏側の口の粘膜を左右2cm程程度切開した上で、鼻翼や鼻柱のつけ根を上顎の骨からはがしておきます。そうして骨の上に作ったポケットの中にシリコンでできたプロテーゼを挿入することによって、鼻翼や鼻柱の陥没部分を修正することができます。その結果として、顔を立体的で明るい印象にすることができます。シリコンプロテーゼの代用として自分の軟骨を入れるという方法もあります。自分の軟骨は胸から採取します。軟骨を使用したほうが自分の骨であることからより安全が保たれるメリットはあります。
ただ鼻翼基部プロテーゼ術にもリスクは存在しますので、デメリットなどはしっかりと覚えておくようにします。
手術前に先生に確認しておこう
鼻翼基部プロテーゼ術を行う上で考えられるリスクとしては、まずこの手術はダウンタイムが極めて長いという特徴があります。ダウンタイムは4ヶ月から6ヶ月ほどかかりますのでかなり長期的にとらえておく必要があります。手術そのものはそこまでかかるものではありませんが、鼻翼基部プロテーゼ術を受けた後短くておよそ4 ヶ月が経過する期間までは腫れや炎症が残っているため、傷が酷く残りやすいという点が難点です。きちんと手術が成功していても、癒着が強く変形が起きやすいというデリケートな手術になります。また手術をした後4ヶ月から半年ほどは再手術には適さない時期であることも理解しておきます。
もしも不都合が生じたときにおいては、腫れや炎症が治まってくる手術後4 ヶ月以降に判断した上で、再手術を行うかどうかを決めその後で調整を行うということを留意します。このことは手術前に医師から伝えられることでもあります。
手術後に異物が入ったことにより、違和感を感じることもありますがこの場合は時間の経過と共に異物感はなくなることが多いです。しかしどうしても違和感が消えないときには再手術で除去することもあります。