術後のケア
あご切り(前出し)の術後のリスクは、施術部位の腫脹(炎症)・感染が挙げられます。施術部位(手術で切開を加えた口腔内)の炎症を悪化させないためには、術後2週間頃までは辛い飲食物、酸味の強い飲食物などといった刺激の強い食べ物・飲み物の飲食は控えましょう。
また感染の誘因とならないよう口腔内を清潔に保つことが重要です。食後には必ず歯磨きを行い、口腔内に食物の残差や雑菌がとどまらないようにしましょう。歯磨きの際は力を抜いて磨くことが理想ですが、日頃から歯ブラシを強く押し当て力強く磨くことが習慣化している方は、不安であれば傷口の手前で一旦止め、傷口から離れた部位から磨くようにしましょう。
一般的に歯ブラシは、かたい・ふつう・やわらかい、と3段階に分類され販売されていますが、やわらかいタイプの歯ブラシを使用し、施術部位を傷つけないことが重要です。刺激の強い歯磨き粉の使用を控えることも重要です。歯磨きを行った後は、うがい薬を使用して口腔内を清潔に保ちましょう。刺激性の強い成分を含むうがい薬の使用は、施術部位の粘膜の回復を遅らせますので注意が必要です。日中に歯磨きができない場合には、ミネラルウォーターなどを食後に飲み、口腔内を清潔に保ちましょう。
良心的な医療機関を選ぶこと!
医療機関ごとに異なりますが、一般的には施術後に抗生剤が処方されますので、感染を予防するためには医師の処方通りきちんと抗生剤を内服することが大切です。施術後に施術部位の痛みが弱まることなく徐々に増強してくる場合、施術部位の赤みが長期間持続する場合、施術部位から膿が出てきた場合は、早期に医療機関を受診し適切な処置を受ける必要があるでしょう。
また顔面のしびれ(感覚麻痺)や食べ物のかみにくさが施術後に持続するようであれば、セカンドオピニオン含め、良心的な医療機関の受診を検討したほうが良いでしょう。