ダウンタイムについて
顎を美しくすることは、顔全体の印象を美しくすることと同義です。中でも、小さい顎や短い顎を修正する際に使われる施術方法として、あご切り(前出し)というものがあります。
方法としては、下顎の骨を水平に切り取り、骨を移動させながら上下の顎の段差を削っていきます。そして骨同士をプレートで接着します。このプレートが完全に固定されるまでには時間がかかりますし、切開を伴う施術ですのでそれなりのダウンタイムが必要になります。
ダウンタイムには個人差があるのですが、施術後3日目くらいが最も腫れが大きくなります。そして2週間くらいで腫れは引いていくでしょう。その際、血を抜く作業をするためにドレーンを挿入する場合もありますが、これには個人差があります。内出血がひどい場合には、もう少し長引く場合もあります。細かい血管が傷ついて内出血が起こった場合は、顎から首にかけて紫色になるのですが、それも大体2週間ほどで収まるでしょう。次に、腫れの症状が治まった時点で、口の中の固定器具を外す作業に入ります。固定器具の大部分は口腔内に設置する場合が多いのです。
術後の経過観察について
それから、傷の経過を診察するために通院を重ね、最終的には6か月ほどで顎の形が完成します。それまでは、シャワーはいつから浴びても良いのか、食事の内容について、歯磨きは傷に触らないようにゆっくりと磨くことなど、日常生活についての指導を受けることになります。術後特融のむくみなどは、3~6か月ほど出てしまう場合もありますが、傷口自体は口腔内のものが多いので、外側からはあまり目立ちません。施術後3か月くらいまでに傷が固くなり、それから徐々に固さが和らいでいき、口腔内も元の状態に戻っていきます。