鼻翼縮小術は、鼻翼の一部を切除して小さくするというものです。鼻翼とは鼻の穴の左右の膨らみ部分を指し、これが大きい場合には鼻の穴が大きく目立ってしまうデメリットがありますが、鼻翼縮小術を行うことで小さく見せることが可能です。
手術方法としては、鼻翼の外側から切除する方法と内側から切除する方法のほか、両方から切除するものがあります。
いずれにしても大きな変化を求める場合には外側からの手術を行うことになりますが、縫合が顔の表面に存在するため跡が残るリスクがあります。ただ鼻と頬の境界付近の縫合ですので、それほど目立ちませんし、女性の場合には化粧で十分に隠すことができます。
一方で失敗のリスクとしては左右の大きさが異なる可能性があります。
また組織を切除するというタイプの美容整形術ですので、一度受けると修正するのが困難な方法といえます。効果が出ずにさらに切除を行うケースはありますが、効果が出すぎて鼻の穴が小さくなりすぎたといった場合には別の方法で解決する必要があります。
鼻翼縮小は後悔することがある?
鼻翼縮小術。この手術は美容整形の鼻の手術の中では、大変人気の高い手術方法ですが、後悔してしまう失敗例があることが報告されています。鼻翼縮小についての正しい理解とクオリティの低い失敗を引き起こしかねない手術について解説いたします。
鼻翼縮小術のデメリットやリスクは、いくつか存在しています。まず、傷跡の問題が挙げられます。外側を切除する方法の場合は、鼻に傷跡が残ってしまうことがあります。ここでは鼻翼縮小術のリスクについてご紹介します。まずは手術の説明かをご参照ください。
なぜ鼻翼縮小をするのか?
鼻の穴を大きく広がって目立ってしまうと恥ずかしいものです。このような鼻の穴が広がっている場合は、鼻翼縮小や鼻尖縮小などの鼻を小さくする手術によってシャープな顔の印象にすることができます。
中でも今回のテーマである、鼻翼縮小は、手術を行うことで鼻の穴を目立たなく小さくすることができます。
代表的な鼻翼縮小術の方法は、まず鼻の穴の内側から小鼻の溝にかけて数ミリ切除します。傷が目立たない部分を切除するのでキズは残りません。次に、横に広がった小鼻を糸で縫いながら縮めていきます。
施術時間はわずか30分程度で終了し、費用は20万円~30万円前後と比較的安いのが魅力です。
ただ、鼻全体のバランスを調整しながら丁寧に小鼻を縮めていかなければならず、ほんの数ミリ違うだけで、印象が大きく変わってしまいます。
ドクターのスキルやデザインセンスが問われるところです。患者さんにとってみれば、仕上がりのデザインが想像していたものとは違うと気に入らなければ、失敗したと感じることでしょう。
しかし、ドクターはそれを失敗と認めないケースが多く、トラブルのもとにもなっています。
鼻翼縮小の失敗例
それでは具体的に、鼻翼縮小で起こり得る失敗例についてまとめてます。
また切る鼻翼縮小術は組織を切除する手術であるため、ダウンタイムとしては2週間は見ておく必要があります。ここでは鼻翼縮小術の修正についても併せてご説明します。
変形・笑えない
鼻翼縮小で糸を引き込んだ治療をした結果として、鼻の底に変形を生じてしまい笑えないという症状になってしまう体験者が報告されています。
これは、糸で止めるタイプの鼻翼縮小術でたびたび報告されているものです。安かろう悪かろうでは良くありませんので、クオリティ高い手術ができるドクターを選びましょう。
鼻孔が尖る(ノッチングが不自然)
鼻孔(びこう)が尖る失敗と言うのは、鼻の穴の角度が尖った状態で完成してしまう失敗例です。従来の鼻翼縮小術でたびたび起こっておりまして、これの改善に取り組んでいるドクターが少数ながらいらっしゃいます。
そのため、ノッチングをできる限り自然に形成できる究極の鼻翼縮小に対応している名医、その中でも、Z字形成で対応しているドクターを推奨いたします。
後戻り
鼻翼縮小での後戻りは大変多く、当相談所でも、鼻翼縮小で失敗した患者さんの4割程度が後戻りでの失敗です。そのため、フラップ法などの軟部組織の引き込みを行っているドクターがいらっしゃいまして、フラップ固定まですると非常に固定力が増します。
術後半年になると、一度癒着された組織は半永久的な効果・持続性があります。
修正するにはしばらく間をあける必要も
鼻翼縮小術は組織を切除する手術であるため、ダウンタイムとしては2週間は見ておく必要があります。術後1週間程度で抜糸となります。このため鼻翼縮小術の修正を行う場合には2週間以上あとに行うことが可能です。
鼻翼縮小術の修正が可能なものとしては、左右の形が異なるといった場合で、どちらかの鼻翼を再び切除することで形を整えるといったものになります。また縫合跡が目立つ場合には縫合跡を目立たないようにするといったことが行われます。
また鼻翼縮小術によって、鼻の幅が縮小されると鼻先の形がより目立つケースがあります。このためそれまでそれほどではなかった鼻先の形が丸みを帯びたように感じるケースがあります。この場合には、鼻先縮小術で対応することになります。
いずれにしても修正を行うためには組織が落ち着いた頃に行う必要があり、2週間以上あとになります。またこれ以上組織を切除できない場合には、行われる術式も変わってきます。
医師選びはこちらから&手術前のシミュレーションはしっかりと
鼻翼縮小術の失敗のケースとして多いのは、小鼻を切除しすぎてしまったために、デザインは不自然になってしまうというケースがあります。鼻の穴が大きいことに強いコンプレックスを持っていると、できる限り小さな細い鼻にしたいという思いが強くなってしまいがちですが、無理をして必要以上に小鼻を切除してしまうと、小鼻の丸みがなくなってしまい、手術前よりも形が悪くなってしまうこともあるので注意が必要です。
鼻を小さくすればするほど、きれいになるというわけではありません。バランスがとても大切です。一定のラインを超えて切除してしまうと、もう元には戻せません。
このような鼻翼縮小術による失敗のリスクを避けるためにも、手術前のカウンセリングをしっかり行い、コンピューターシミュレーションなどを通して、術後どのような鼻になるのかを見せてもらい、十分に納得した上で鼻翼縮小術を受けることが大切です。また、鼻の中を切除しているので術後の感染にも注意しましょう。