整形手術において、自家組織移植という言葉を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
これは、その名の通り自分の体の組織の一部を移植する美容整形手術の方法です。自家組織移植は、ご自身の組織を採取して移植を行います。
主に、鼻の整形の際に多く使われている方法です。
耳の付け根などから採取した軟骨や、肋骨と胸骨の間の軟骨、鼻の奥の軟骨などを、鼻に移植して整形します。
移植することによって、鼻を高くしたり、形を整えたりすることができます。自家組織移植のメリットとしては、自分の体の組織を使うため、拒絶反応を起こすことがなく、副作用やアレルギーが出ることが少ないという点が挙げられます。
人工物を体に入れて整形することに抵抗を感じるという人でも受けることができる施術だということができます。
このように、メリットは多く存在していますが、その分デメリットも存在してるので注意しておくことも必要です。
失敗する可能性もゼロではないため、リスクのこともきちんと理解しておきましょう。
短い鼻先・低い鼻を解消する鼻の整形
短い鼻先・低い鼻で悩んでいるという人に、注目を浴びている自家組織移植をおすすめできることがあります。
自家組織移植はいったいどんなものでしょうか。
これは隆鼻や鼻尖形成の手術で、自分の体の組織の一部を鼻尖に移植するものです。
自分の体から、肋軟骨、耳介軟骨、鼻中隔軟骨、筋膜、もしくは真皮、脂肪などを採取します。
また、軟骨を砕いてそれを筋膜でおおったものを移植することもあります。
いずれにしろ自分の組織ですから、安心して挿入することができます。
この手術の料金相場は30万円~40万円ほどです。
効果については術式によって違います。
ダウンタイムに関しては長くて2週間くらいです。
細菌感染に関してはこの手術で感染する確率は低いです。
手術を受けた後の傷跡については、わずかですが残ってしまいます。
組織を採取する際に切開します。
その傷跡が残ってしまうのです。
ただし、傷跡を目立たなくすることは可能です。
気になる人はその手術を受けましょう。
失敗の可能性、どれくらいあるの?
自家組織移植は、プロテーゼなどを鼻に挿入して高くするといった整形手術に比べて、目立ちにくく自然な仕上がりになると言えます。
また、自分の体の組織を使用するので、人工物に対する拒否反応だけではなく、細菌感染のリスクも下げることができるでしょう。
その後の炎症なども起こりにくいと言えます。このように、自家組織移植にはメリットが多く存在しています。
しかし、失敗の可能性も考えられます。自家組織移植の場合、手術の失敗によって後から修正したいと思った時には、修正が少し難しいというデメリットもあります。
また、技術の低い医師に施術を依頼してしまうと、左右のバランスが崩れてしまったり、不自然な仕上がりとなってしまうことも考えられます。
そのため、できるだけ経験のある、技術の高い名医に施術を依頼するようにしましょう。
名医を探しているという時には、お気軽にご相談ください。こちらで、自家組織移植の名医のご紹介をしております。
心配な点は相談しておこう
隆鼻を希望する人の中には、プロテーゼなど人工物ではなく自分の組織を入れる自家組織移植をしたいという人も多いです。
この手術は生着率が非常に高いですし、異物反応やアレルギー反応が起きる確率はすごく低いです。
異物反応が出た場合、拘縮が起きたり、炎症が生じたりします。
この他にも特徴があります。
高さをしっかりと出せることが多いです。
また、その効果が長く続きします。
真皮、脂肪などを使用した場合、高さが充分に出ないことがあります。
それから、プロテーゼを入れる手術より、自然に近い形状にすることができます。
すごくキレイな形をした鼻になります。
もし自家組織移植が失敗してしまった場合、その材料を抜去、除去、入れ替えすることが可能です。
プロテーゼなど人工物より自分の組織の方が密着しやすいため、抜去することが難しいです。
抜去にはとても高度な技術が必要です。
仕上がりが良くない場合については、遠慮せず医師に相談しましょう。
医師を探す際に気を付けたいこと
自家組織移植を得意としている名医に出会うには、移植手術や形成手術で評判が良いクリニックを見つけることが大切です。
ただし、全国展開のチェーンクリニックの一部では、実際に執刀するのは無名の医師ということもあるので気をつけましょう。
まず自家組織移植を受けたいことを電話口で伝えてみて、医師の名前を教えてくれるかどうかをチェックしましょう。
もしそこで医師の名前をはぐらかされてしまったら、あまり名のある医師が担当ではない可能性が高いです。
本当に名医が手術してくれるクリニックは、ちゃんとその医師の名前を出してくれます。
自家組織移植は時間がかかる手術なので、安易に受けてしまうのは危険です。
手術時間が長引くほど感染症のリスクが高くなったり、麻酔によって体への負担が大きくなるからです。
自分で情報を集めるのが困難な場合には、こちらの美容整形の名医相談所で医師の選び方や紹介などのアドバイスをしておりますのでお気軽にご相談いただければ幸いです。