鼻尖吊り下げ術とは、鼻先が上向きになっている鼻(豚鼻)を解消する手術で、鼻の穴がみえてしまう等のコンプレックスを持っている方に適しています。
鼻尖吊り下げ術では、鼻の穴を少しでも目立たなくするために、耳などの軟骨を移植し、鼻尖部を下げる手術を行います。術式としては、鼻中隔延長や鼻孔縁形成になります。
クローズ法で行う場合は、傷跡も目立たず仕上がりも綺麗ですが、オープン法で行う場合は、傷跡が残る可能性があるので、縫合技術の高い医師に依頼することが懸命です。
麻酔は、基本的に局所麻酔か静脈麻酔で、他の手術と同時進行で行う場合は、表面・硬膜外・笑気ガス・全身麻酔などの麻酔との組み合わせも視野にいれます。
術後、腫れや、痛みを伴う場合があり、ダウンタイムには個人差があります。
術式やアフターケアなどによっても変わってきます。術後の自己管理はとても大事です。安静を心がけると同時に、医師の指示に、きちんと従わなければダウンタイムも長引いてしまいます。
施術後の注意点
鼻尖吊り下げ術では、耳などからの軟骨移植が主となっており、傷跡をより目立たなくするために、鼻の穴の内側から手術を行います。
気になるダウンタイムですが、通常で術後の腫れは、強い腫れは約3日後に落ち着いていき、約2週間で全体的な腫れが引いていきます。
また、痛みを伴う場合は、鼻尖吊り下げ術後のダウンタイム期間中は、個人差はありますが、クリニックから処方される鎮痛剤を用いて、痛みを和らげます。また個人で行う場合は、アイスパックや冷えたタオルなどで、その部分を冷やすことで、多少痛みが和らぎます。内出血がおこることも稀にありますが、数日で治まります。不安な際は手術を行ったクリニックに早めに相談をします。
ダウンタイムが長引く人は、体調や体質もありますが、アフターケアを怠り、軽視している人に多くみられます。炎症を起こしている間は様々なことに気を配る必要があります。
洗顔・入浴は抜糸後、シャワーは翌日から可能ですが、首から下のみで熱いと感じない程度の湯温で急激な血行促進を避けます。栄養・睡眠もたっぷりととり、処方薬を決まった時間に決まった用量をのむ等、注意することで、炎症を防止して、早い回復をのぞめます。