PRP血小板療法とは、最近注目されているシワをとる施術で、growth factorと呼ばれている成分を使った方法です。血小板は血液の中を流れており、止血や傷ついた血管や細胞を修復する働きがあります。血小板の中に含まれるgrowth factorは、体内の細胞の活性化を促して、新陳代謝を促進する作用があるわけです。現在、行われている血小板を用いたPRP血小板療法は、最先端の再生医療となっており、歯科の領域でも取り入れられています。具体的症例としては、患者の血液から取り出した血小板を歯茎に注入すると、歯肉や骨が再生されたりしています。現在では、この方法は主にインプラント治療の補助手段として採用されることが多くなっています。そして、PRP 血小板療法は、美容医療においても、シワ取り等に効果が高い事が分かってきたわけです。
異物反応が一切起こらないのが特長
PRP血小板療法は、自己の細胞を用いるので、異物反応が一切起こらないのが特長だと言えます。皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層から構成されますが、当療法は真皮の部分に作用するものになります。真皮は、大部分がコラーゲンから成っていて、肌のハリやシワの要因になっているわけです。皮膚に血小板を注入すると、真皮にある繊維芽細胞が活性化して、新陳代謝が活発になります。これが肌の若返りに繋がっていくわけです。具体的な施術の流れとしては、先ずカウンセリングを受けて、治療法についての詳しい説明を聞きます。そこで施術を希望すれば、採血が行なわれます。採取量は注入箇所等により異なってきますが、通常は一箇所につき10cc程になります。その後、遠心分離器によって血液から血小板を分離することになります。そして、それを患者の希望する部分に注入しますが、治療時間は全部合わせても40分位で済みます。
施術後はすぐに帰宅することができる
PRP血小板療法の施術後はすぐに帰宅することが出来、アフターケアとしては当日のみアルコールの摂取と激しい運動を控えればよくなっています。血小板注入の直後は一時的に赤みや内出血が生じる場合がありますが、大抵は一週間以内に消失します。施術の効果は2週間から2ヶ月程で現れ、肌のハリが出て来るとともに小ジワが改善されていきます。