リップリフトとは加齢によって起きてしまう口まわりの変化を治す施術です。通常人は年を重ねるごとに肌の弾力は失われていき筋力も低下していきますから、個人差はあれ大抵唇は薄くなり鼻の下は伸びていくことになります。
そういった症状が強い方では見る人に実年齢以上に年をとったような印象を与えてしまいますし、加えて審美的にも良しとされることはまずありません。
リップリフトは加齢が原因の場合はもちろん元々鼻の下が間延びしたような方でも受けられる施術で、他の部位と違い今のところこのような口まわりの改善方法はリップリフトしかありません。
施術方法は基本的には鼻の付け根の目立たない部分を切開し、口輪筋を引っ張り上げるようにして縫合することになり、これで鼻の下が間延びした印象はだいぶ少なくなり、さらに上唇のボリュームが増すような形状になるので若返った印象が得られるのです。
術後の傷跡はほとんどわからなくなるのでそういったことを気にする必要はありませんが、すべての医院で完全な施術を受けられるわけではなく、受けた後に修正しなければならない可能性もゼロではありません。
リップリフトと失敗例
リップリフトは鼻の下を短くする美容整形です。鼻下の付け根の皮膚をメスで切除し縫い合わせます。名前の通り上口唇(リップ)を持ち上げる(リフト)ことで鼻の下が短くなる効果があります。余分な皮膚組織を除去することで鼻と上口唇の間が短くなります。手術そのものは20分程度で終わる短い手術ですが様々なリスクを伴います。
リップリフトには傷跡が目立ちやすいというリスクがあります。鼻をかみすぎると鼻下がすぐに赤くなってしまうことからもわかるようにとてもデリケートな部位なので傷跡も目立ちやすいというわけです。また、鼻の穴が目立つようになるというリスクもあります。皮膚の一部を切り取って縫い合わせるためにどうしても引っ張る力が働いてしまうためです。
試しに鏡の前で上口唇を指で引っ張ってみてください。鼻の穴が縦に長く伸びて見えるのがわかると思います。さらによく見られるのが術後のガミースマイルです。上口唇が上に引っ張られるために笑ったときに歯茎が見えやすくなります。そして最も怖いのは失敗してしまうと再手術や修正が簡単ではないということです。
リップリフトの失敗、後戻りってよくあるの?
リップリストを受ける危険性として挙げられるのが後戻りすることが出来ない点です。実際の仕上がりは手術をしてみないとわからないことがあり、思っていたのと違う仕上がりになることがあります。
しかしいくら仕上がりが気に入らなくても修正をすることが出来ないので一生そのままの顔で生活をしないといけなくなります。
他の美容整形であれば難しくても修正をすることが出来るのがほとんどなのでそれが出来ないというのは大きなデメリットです。
傷跡がでる恐れがある
リップリフトの手術を受ける際に起こりうるリスクの1つとして挙げられるのが鼻の下の傷跡が非常に目立つことです。鼻の下は元々デリケートな部分で傷跡が赤く盛り上がったり状になりやすい部位です。
そのためケロイド体質の方がこの手術をすると傷跡がかなり目立つことがあります。このように手術をしたら必ず自然に馴染むというわけではないのでどうしても手術をしたことがばれたくない方には向かないと考えられます。
ガミースマイルになることがある
リップリフトは上口唇が持ち上がるため笑った時に歯茎が見えるガミースマイルになりやすいです。鼻の下が長い人のほとんどが元々からガミースマイルのことが多いので、この手術をすると症状が悪化して余計に歯茎が見えるようになることがあります。
基本的にリップリフトは一度手術をすると元に戻すことが出来ず、症状が悪化したとしても元に戻すことが出来ません。心配な方は前もって相談をすることをおすすめします。
修正の難易度は高い?
リップリフトは他の施術同様に施術する医師の技術が重要で、熟練した医師のカウンセリングを受けると本当にその患者にとってリップリフトが最適な施術かそうでないかは完全に判断できるのですが、残念ながらすべての医師にそういう見立てができるわけではなく、未熟な医師による施術後は様々な問題が発生するリスクがあります。
術後の後遺症で代表的なものにはガミースマイルが挙げられ、これは笑うと上唇が上がり過ぎることで歯茎が見えてしまうような状態のことです。
それ以外でもケロイド体質の方では傷跡がケロイドになりやすいこともあります。それらが起きなかったとしても顔の全体的なバランスから見て鼻の下から上唇にかけて不自然になることもあり、その際には修正の施術を行わなくてはなりません。
しかしここでも難点があり、リップリフト施術後の修正というのは極めて難易度が高く、施術を受ける前の状態に戻すことはほぼ不可能とも言われています。
失敗をしない美容外科のおすすめ
リップリフトは失敗をする可能性が決して低くはないので自分の目的に合ったところで手術を受けることをおすすめします。
クリニックごとにどの手術方法が得意なのかなど異なっているので、まずは自分がどのような仕上がりを求めているのかを考えてクリニックを探すことをおすすめします。そして手術を受ける前には必ずカウンセリングを受けて不安に思うことは全部聞いておくと良いです。そうすることで失敗を防ぐことが可能です。
施術を成功させるクリニック選び
リップリフトは生まれつき長い鼻の下を短くして引き締まった顔立ちにしたかったり、加齢による筋肉の衰えで長くなってしまった鼻の下をもとに戻して若返りたいと考える方にとっては検討したい美容整形の1つです。
しかし上記のようなリスクがあることを無視することはできません。失敗すると見た目を良くしようと思ったのに余計に外見が悪くなってしまうことにもなりかねません。
最悪の場合はそのまま一生すごさなければならないという可能性もあります。
リップリフトで失敗を避けるためにはリスクをきちんと理解した上で、費用という観点ではなく確かな技術という観点で手術を依頼するドクターを選ぶことが何よりも大切です。
手術を受ける前の医師選びに最も力を注ぐべきです。実績を確認し、口コミや評判を調べ、ドクターに直接話を聞いてリスクや不安点について相談しながら探しましょう。高い技術を持ったドクターをきちんと見つけることができるかどうかがリップリフトを成功させる最重要ポイントとなります。