まぶたに現れる症状の1つに眼瞼下垂があります。眼瞼下垂は、まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋と呼ばれる筋肉の力が弱まることで十分に目が開かなくなってしまう状態のことをいいます。皮膚が目尻にかぶさることになるために、目つきも悪くなり、他から見ても眠そうな雰囲気を相手に与えてしまうことになります。また、無理に目を開こうとするために、無意識のうちに額や眉間にシワを作ってしまう原因にもなります。
メリット・デメリット
現在、治療法としは、挙筋短縮法や挙筋前転法、筋膜移植やタッキングが知られており、中でも有名なものとしては挙筋前転法となる信州大式 眼瞼下垂があります。信州大式 眼瞼下垂はまぶたを持ち上げる筋肉である眼瞼挙筋の切除をすることなく行う内容になっており、ここでは緩んでしまったまぶた板と眼瞼挙筋の関係を再度固定することによってまぶたが落ちてくるのを防ぐ方法が取られています。メリットとしては、他の手術とは異なり、自律神経とも連動をしているまぶたの裏にあるミュラー筋を傷つけるリスクが小さいことがあり、他にも、皮膚に傷あとがつかないことや腫れを最小限で押さえることができることなどがあります。
デメリットとしては、まず、手術には高いクオリティが要求されることがあります。信州大式 眼瞼下垂では、医師には高度な技術が要求されることになり、そのために完璧に執刀できる医師や医療機関を選ぶことが必要となります。そして、それは自分で判断をする必要があります。施術としては、現在、様々なクリニック等でも行なわれていますが、高度な技術が伴わない医師の場合などでは大きなリスクを背負うことになってしまいます。その結果、眠そうな感じが解消されても目が閉じなくなってしまったり、皮膚を過剰に切除をしてしまうなどのトラブルにつながることにもなりかねません。手術を受ける場合には十分に情報を入手した上で判断をすることが重要となります。
費用について
信州大式 眼瞼下垂に必要な費用としては、多くは自費診療となっており、その場合には50万円~70万円がかかることになります。そのために、カウンセリングでは費用に関しても確認を行う必要があり、場合によっては複数の医療機関の費用を聞いてから判断をすることも1つの方法となってきます。