T字骨切りの手術(術式や麻酔方法など)
T字骨切りの手術は全身麻酔をしてから1時間半から2時間ほどで終わります。手術当日は入院する必要があり、クリニックによっては大事を取って翌日と翌々日も入院することがあります。術後はたいへん強い痛みを感じますので、入院中は痛みを緩和してくれる治療がなされるでしょう。術後2、3日は包帯を巻いたままにして、固定しておかなければいけません。退院後は鎮痛剤を服用しますが、強い痛みは3ヶ月くらい続き、特に話すときや食事のときに痛みが強くなります。
それから、おたふく風邪のようにひどく腫れることがほとんどで、気道の周囲が強く腫れると気道が塞がって呼吸困難に陥ります。滅多に起きないことですし、起きても手術当日の場合が多いので医師が処置してくれるでしょう。気道以外では顎や唇が強く腫れることがほとんどです。唇の腫れは1週間くらいで治まりますが、顎の強い腫れは1ヶ月から2ヶ月は続き、完全に治まるのに半年ほどかかる方もいます。
アフターケア(包帯・鎮痛剤など)
また削る骨の近くにはオトガイ神経が走っているので、注意深く手術をしても傷付いてしまう可能性があり、そうなると痺れや知覚麻痺が後遺症として残ることがあります。そうでなくても術後はほぼ全員が下唇周辺の痺れや知覚麻痺を感じます。そして半分くらいの方は半年ほどで治まりますが、半分くらいの方は治らずに痺れや知覚麻痺が残ってしまうでしょう。
クリニックからは鎮痛剤の他にうがい液も出されるはずです。口腔内を切開したので傷口から細菌が入らないようにするためです。柔らかい物であれば食べても大丈夫ですが、食後の軽い歯磨きとうがい液を使ったうがいで清潔を保ちましょう。お風呂はシャワー浴であれば退院直後で構いませんが、2、3日は包帯を付けっぱなしなので濡らさないように気を付けなければいけません。
アフターケアで信頼できるドクター・クリニックを選んでいただければ成功します。