自家組織移植は自分の体の組織を鼻に移植して高さを高くしたり、形を整えたりすることです。
耳の軟骨や肋骨と胸骨を結ぶ肋胸骨という軟骨を移植することがほとんどです。
鼻の奥にある軟骨や筋膜などを利用することもあります。
自分の体の一部を利用することで細菌感染や肋骨が皮膚がさけて露出するなどのリスクを回避することができます。
レントゲンにも写りません。
自家組織移植のデメリットは費用が比較的高額になってしまうことと、手術後の修正が難しくなることが挙げられます。
強い腫れが起きることが多く、ダウンタイムも1週間程度余裕をもっておくことが必要になります。
痛みがそれほどでなくても、テープやギプスなどで固定しておくことが必要となりますから、入院が必要になりますし、絶対安静になります。
安全性や将来性のことを考えた場合にはとても魅力的な手術となります。
組織と一体化することになりますので、安心して日常生活を送ることができますし、半永久的に効果が持続します。
アフターケアのポイント
自家組織移植は、自分の身体の組織の一部を鼻に移植する手術方法で、鼻を高くしたり、鼻先の形を整えることができます。
使用する組織は、耳の軟骨や、胸骨と肋骨を結びつけている軟骨、鼻の奥にある筋膜や軟骨などがあげられます。
自分の身体に存在している組織を使用するため、自然な仕上がりが期待できると共に、シリコンなどの人工物を入れるわけではないので、鼻が成長していった際にも皮膚が破けて露出してしまうリスクもありません。
傷跡は2箇所で、アフターケアは2箇所の傷跡を重点的に行う必要があります。傷跡専用のクリームを処方されますのでしっかり塗り込むことが大切です。
また、ダウンタイム時には飲酒をしたり、はげしいスポーツをするなど、血流がよくなる行動を控えることが大切です。安静にし、腫れがひくのを待ちます。
セルフケアはもちろんのこと、アフターケアをしっかり行ってくれるクリニックを選ぶことが大切です。また、自家組織移植の症例数の多い名医がいるところを探しましょう。
ダウンタイム時はどう過ごす?
自家組織移植のメリットは、人工物とは違い、レントゲンにも映りません。
自然な仕上がりが期待できますが、自家組織移植の手術は高い技術が必要とされることもあり、人工物を挿入する方法よりも費用が高くなる可能性があります。料金相場はおよそ40万円程度です。
手術は局所麻酔や静脈麻酔で行われ、移植する軟骨の形は、部位によって異なり、自家組織のメリット、デメリット、適応できる部位などをしっかり見極めてくれる医師を選びましょう。ダウンタイムはおよそ2週間です。腫れは2週間かけて少しずつ目立たなくなります。
ダウンタイム時にはギプスやテープで固定します。術後はうつぶせで寝たり、鼻を強くかむなどの行為は控えましょう。
アフターケアをきちんと行えば、美しい鼻に仕上げることができます。ダウンタイム中に外出をする場合にはマスクをすることをおすすめします。
鼻が低いとお悩みの方や、顔のホリを深くしたいと希望している方は是非自家組織移植を検討してみてはいかがでしょうか。
万が一、失敗したら再手術はできる?
自家組織移植は術後の吸収が起きてしまうため、アフターケアが簡単ではありますが、再度形を変えたくなった場合にはとても手術が困難になります。
術後の吸収が一番遅くて少ないことから軟骨が利用されています。
軟骨にはある程度の柔らかさがあることから、形を整えやすいというメリットもあります。
自家組織移植では皮膚との癒着がしっかり行われるため、輪郭がはっきり出て陰影がつきやすいというメリットもあります。
半面ぼこぼこやつなぎ目が目立ってしまう結果となるため、皮膚から軟骨をはがすときには細心の注意が必要になります。
耳の軟骨は利用しやすい部位ですが、厚みが1ミリ程度ととても薄いため数枚重ねて高さを出さなくてはなりませんし、重ねたり削ったりと仕上がりを見越して精巧な調整が必要となり、技術以上にセンスが問われる難しい手術になります。
ダウンタイムは1週間程度が基本ですが、クリニックによっては最短3日でOKなところもあり、内出血についても体質によるものでメイクでごまかすことができる程度です。
術後5日くらいは痛みがありますが、痛み止めを処方してもらえますし、腫れはテープで固定することで最小限に抑えることができます。
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