プロテーゼとは、シリコン製で出来た挿入物のことです。美容整形で使われるもので、良く知られるプロテーゼが鼻先や鼻筋を整えるために挿入されるものです。この場合には鼻先や鼻筋を整える効果があり、代表的な鼻の美容整形術です。
一方でこの場合には、鼻先や鼻筋のみしか効果がなく、鼻の穴の左右である鼻翼に対しては意味がありません。このさいに行われるのが鼻翼基部プロテーゼです。鼻翼基部プロテーゼは、鼻の穴の周りがへこんでしまっている人に対して有効な方法で、プロテーゼによって盛り上げることで鼻の付け根の状態を改善する効果を得ることができます。
鼻翼基部プロテーゼを行う人としては、平面的な顔立ちの人が対象になります。また鼻翼部分はほうれい線が始まる場所であり、低い状態ではほうれい線が長く見え、かつ深く見えるので、ほうれい線が目立つため、老けた印象を与えますが、プロテーゼを挿入することで盛り上げることで改善することができます。
手術の効果は半永久的？
鼻翼基部プロテーゼは陥没した鼻柱基部を内側からプロテーゼによって持ち上げることで前方に押し出すというものです。プロテーゼの挿入方法はクリニックによって変わってきますが、口の中の一部を切開して挿入する方法では、縫合跡は口の中になるので、手術の跡はほとんど目立たないメリットがあります。またプロテーゼはシリコン製の素材であるため半永久的にその効果が持続しますし、シリコン製のプロテーゼのほか自身の軟骨を用いることも可能です。
いずれにしても鼻翼部分の下側に挿入するため組織としては余裕のある部位になり鼻先や鼻筋にプロテーゼを挿入するよりも安全でリスクも少ないメリットがあります。
一方で鼻翼基部プロテーゼは鼻柱プロテーゼと併用されるケースが多くあります。鼻柱プロテーゼは鼻柱の下に挿入することで陥没している鼻柱を持ち上げて鼻を高くするというものです。このふたつを組み合わせることで、より効果的に鼻の部分を整えることができます。
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