失敗例
頭蓋骨の下顎の部分は、内側から内板、板間層、外板の三重構造になっています。外板切除では、この外板を削り取ることによって、顔の幅を細くします。しかし内板と外板に挟まれた板間層は、細かい空洞が無数にある海綿質で,その空洞の中には骨髄液が入っています。外板を削り過ぎると板間層が露出してしまい、骨髄が流れ出すというリスクが生じます。
さらに板間層の海綿質の中には、下顎神経の枝のひとつである下歯槽神経が走っています。名医であれば外板をぎりぎりの薄さで残し、この神経自体を傷つけることはありません。しかし外板切除手術の失敗例として、下歯槽神経を傷つけてしまったケースがあります。この場合、下顎周囲の皮膚感覚や、舌と唇の感覚が麻痺し、後遺症として残ります。
また下歯槽神経は、毛細血管と絡み合うようにして走っています。この部分の血管は出血が止まりにくいという特徴があり、手術には細心の注意を必要とします。エラの補正は、外板切除手術のみを単独で行うこともありますが、多くは咬筋切除なども組み合わせ、総合的に頬のラインを作っていきます。手術は顔の外からメスを入れるのではなく、口腔内から切開するため、顔に傷痕が残ることはありません。
医師選びは慎重に
しかし執刀医の技量が低いと、正面からは小顔になったが、横から見るときれいなフェイスラインになっていないことがあります。こうした失敗を避けるためには、輪郭補正についての実績がある医師を選ぶ必要があります。カウンセリングの時に模型を使って、手術のシミュレーションを行う名医もいます。手術前のレントゲン撮影は必須です。そして手術の際は、執刀医と別に麻酔担当医がついているクリニックを選ぶことも大切です。
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