手術の特徴
出っ歯を気にする方は多く、軽度の場合は歯列矯正でもある程度は見た目は良くなります。しかし、そういった歯列矯正でもあまり変わらない場合であったり、笑うと歯茎が見えるほどの場合は、整形外科的に出っ歯を矯正することも検討していかなくてはいけません。こういった出っ歯の矯正には、「上顎分節骨切り」という手術が適応されます。これは、上顎の第一小臼歯を抜歯し、それによって生まれる間隙を利用して、前歯を後退させてプレートで固定する手術となります。
回復機関やダウンタイムで注意する事
臼歯を抜歯する必要があり、更に骨も切るわけですから、その回復にはある程度の期間が必要になります。顔面の回復自体は、病院によって多少前後しますが、だいたい2~3週間程度です。しかし、骨の癒合という点では、注意しないといけない期間はもっと長期にわたります。骨は2~3週間程度では、癒合が始まるぐらいの時期ですので、こういった癒合しかけの時期に下手に前歯を使う様な食事をしてしまうと、骨自体がずれたり、癒合が不完全になってしまうことが懸念されます。ですので、骨が固まる半年間程度は前歯で食べ物を噛み切ったりせずに、奥歯で咀嚼する様に意識して食事を摂る必要があります。
また、骨を切るため全身麻酔をかける必要のある手術ですので、基本的には日帰りなどは出来ずに、だいたい1週間程度は入院を勧める病院が多いです。これは、術後の痛みや、術後すぐは口を開くことも困難になることが多いので、そのためのケアが必要になるためです。
どうしても歯列が変わりますので、アフターケアに整形外科医師だけでなく歯科医師もいる病院で手術を受けることをお勧めします。術後の歯列に対するケアは整形外科医師だけでは十全ではない場合もあるのが、この理由です。
コメントを残す