鼻翼基部プロテーゼとは小鼻の基部や鼻柱の基部に、シリコン製のプロテーゼや患者自身の軟骨を挿入して、鼻のくぼみ等を改善する方法です。アフターケアが殆ど必要なく、永く効果が持続するのが特長です。小鼻が凹んでいると、顔の印象は平面的になり、寂しい印象になります。角度によっては、ほうれい線が深く見え、疲れた表情にもなってしまいます。それに対して、小鼻の前方が持ち上がることで、口元を含めて鼻の周辺が立体的に明るい雰囲気になります。それ故、ほうれい線のくぼみなども改善され、快活な印象になるわけです。
鼻翼基部プロテーゼの施術は、鼻翼のくぼみやほうれい線のくぼみに悩んでいるケース以外に、口元が出て見えるケースや顔の立体感がないケース、そして鼻の下が長い人に有効な手段になっています。施術方法は、クリニックによっても違いがあり、シリコンプロテーゼだけを使う場合や自己軟骨も使う場合があります。それ以外にも、ヒアルロン酸を注入する方法もあり、患者の希望に応じて施術法を選択できます。また、クリニックによっては、患者に合わせた精密なプロテーゼにするために、患者の鼻周りの立体モデルを作る場合もあります。
事前のカウンセリングは入念に
鼻翼基部プロテーゼによって患者の希望に沿った、満足の行く小鼻にするには、事前のカウンセリングやシュミレーションが大切だと言えます。術後の仕上がりを患者と確認することで、それを基に納得した施術法と施術手段を決められるからです。その前提となるのが、医師の高い技術力で、豊富な実績に基づいて磨かれていくわけです。具体的な施術の流れとしては、上口唇の裏の粘膜を少しだけ切開し、骨膜の下にシリコンプロテーゼを挿入します。切開にともなう傷は口の中だけになるので、外見上は普段と変わりがありません。
鼻翼基部プロテーゼの効果は、半永久的に持続し、アフターケアも殆ど必要ありません。場合によっては、患者自身の軟骨を使うこともありますが、その場合は肋の軟骨を使います。採取する肋軟骨は、上から7番目の一番大きい肋から採るので、影響は殆どありません。胸を切開することに抵抗があれば、耳の軟骨を代用することもできますが、十分な大きさが確保できない場合もあります。ヒアルロン酸を注入する方法では、施術時間が10分程度と短く、ダウンタイムもないのが特徴です。仕上がりは、施術の直後に確認でき、効果はおよそ2年持続します。
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