手術の効果
咬筋は、物を噛む時に働く咀嚼筋の一つです。エラの骨ではなく、この咬筋が張り出している場合、咬筋委縮術が効果的です。これはTCRとも呼ばれている方法で、まず口腔内の、下の奥歯が並んでいる外側を数ミリ切り開きます。そこから咬筋に金属棒を差し込み、電流を流します。筋肉は電気刺激で収縮する性質があるため、それを利用して咬筋を萎縮させることができます。
トラブル例
ただし、この周辺には咬筋動脈がありますので、誤って傷をつけると内出血を起こします。病院内が清潔でなければ、感染症になるリスクもあります。さらに下顎神経の枝である咬筋神経が走っているため、神経に傷がつくと、物を咀嚼することが困難になる可能性も生じます。その他のトラブルとしては、電流を流す時間などの関係で、思ったようにエラが縮小しなかったり、逆にエラが小さくなり過ぎたというケースが過去にありました。
そもそも、エラ張りの原因が咬筋ではなくエラ骨にあり、咬筋萎縮術が有効な顔立ちではなかった場合さえあります。これは、医師の診断が未熟なために起こったことと言えます。期待している小顔効果を得るためには、最も効果的な術式で行わなければなりません。術後、顔の左右に差が出てしまった際は、再び施術を受ければほぼ改善されます。
しかし施術を受ける時のストレスを考えるなら、当然一度で済む方が良く、それには豊富な成功実績を持つ医師を選ぶ必要があります。ダウンタイムはおよそ1週間から3週間です。口腔内の抜糸は2週間目に行われます。洗顔やメイクは手術の当日からできます。歯磨きも当日から行えますが、傷に当たらないよう十分注意します。1、2週間は熱い物や刺激物を避けた食事をし、何か異変を感じた場合は、すぐに医師に相談します。3か月から半年ほど、むくみが生じることもありますので、アフターケアがしっかりしている美容外科を選択することが重要です。
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