目尻靭帯移動術では、たれ目をつくるために手術をして目尻と骨の部分をつなぐ靭帯を切り離して新しい位置に移動させたあと骨をつなぎ合わせるという手術を行います。たれ目だけではなく、つり目をつくることもできるのがこの手術の特色ですが、目を大きくすることについてはできません。
目尻靭帯移動術は医師による技術によってできばえが変わってくるというデリケートな手術です。切開線を入れますので、傷跡についてはどうしても残ってしまいますが、傷跡については次第に目立たなくなります。
失敗するリスクについて
ただ、目尻靭帯移動術にも失敗するリスクについてはあります。主な手術後のトラブルとしては左右で差が出来てしまうことが第一に挙げられます。この場合、1週間ほど様子を見て左右に明らかに差が見られる場合には修正手術を行うことで最初しています。また、手術してから1週間が経過してから左右に差が見られるようになった場合においては、手術後4ヶ月後以上経過してから手術を行うことになります。ただ修正手術を行ってもできるだけ差が小さくなるようにはしていますが、完全に同じようになるとは限りませんので注意が必要です。
次に思っていたような効果が得られないという場合も予測されます。手術を行うことで修正することは可能ですが、この場合後遺症として涙が溜まってしまったり、不自然な目元になってしまう可能性がありますのでこの点を留意しておく必要があります。
目尻靭帯移動術で起こりうる失敗例、「変化・効果が無い」とは?
目尻靭帯移動術を行ったにも関わらず、変化・効果が無いと感じる理由としては、靭帯を骨に固定する位置が適切ではなかったことや手術後に後戻りが起きたことなどが考えられます。変化・効果が無いと感じるようであれば、最初に切開した場所と同じ場所を切開し、再度手術をし直すことで効果を実感することが出来る様になる可能性があります。
ただし、やり過ぎてしまうと不自然な目元になってしまうため、注意が必要でしょう。
後戻りが起きる可能性もある
目尻靭帯移動術を行った場合には、まぶたの組織と眼球の周りの骨の癒着が強いという場合、表情筋の力が強いという場合には、術後3ヶ月以内に後戻りが見られる可能性があります。後戻りの程度については、個人差がありますが、気になるという場合には、必要に応じて再手術を行うということになります。この際には、靭帯を骨に固定する時の位置を最初の場所とは異なるところに変更するという方法がとられます。
傷跡が気になった場合には
目尻靭帯移動術は目元を切開する必要のある手術です。そのため、体質によってはその傷跡が目立ってしまうことがあります。傷跡が色素沈着により目立つという場合には、色素を薄くするようなクリームを使用することで、でこぼこが気になるという場合であれば、再度縫合をし直すことにより、傷跡を目立たなくさせることが可能です。ただし、完全になくすということは残念ながら出来ませんので、注意が必要です。
名医に手術を依頼する理由
美容整形手術の多くは、医師の技術力や経験により結果が大きく左右されます。そのため、手術を希望するという場合には、それがいかなる手術であろうとも、信頼することが出来る医師を見つけるということが大切になります。名医と呼ばれる医師に手術を依頼することで、失敗のリスクを最小限にすることが出来るでしょう。医師を探す場合には、これまでどのような手術を多く行ってきたのかということを確認することが大切です。
色素沈着や感染症について
目尻靭帯移動術を受けた後に起こる後遺症にはこのほかにも傷口に色素が沈着したり、感染症にかかってしまうリスクもあります。傷口の色素沈着については、ハイドロキノンクリームなどをつかって白くさせる治療を行うなどの対処法があります。感染症にかかってしまった場合については、抗生剤の投与を行ったりするほか膿が溜まっている場合においては膿を出す治療を行います。感染症にかからないためにアフターケアを患者側で行うことは大事です。
ごくまれにですが手術中に目を傷つけてしまうリスクもあります。その場合も病院側では状態に応じた対処を行っています。
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