手術の特徴とデメリット
セットバックによる手術は、歯列矯正だけでは治すことができないしゃくれや出っ歯を治す方法をいいます。下顎セットバックは、受け口や長い顎に悩む方にとっては大きな効果が期待できる方法ですが、一般的には手術する前に歯列矯正などで歯並びを矯正してから手術を行います。
その為、治療には長い時間を必要とします。矯正治療によって上下の噛み合わせを整えてから手術を行わなければ、後々後遺症として肩こり、噛み合わせが悪く物が噛み切れないなどの症状が起こることがあります。
下顎セットバックは健康な歯を抜歯して、短時間で残った歯を移動させて理想的な口元を作ります。
また、手術も入院を必要とせず日帰りで行えます。しかし費用の面では高額な費用がかかることと、手術だけでは歯のかみ合わせは完璧にはならない為、術前か術後に歯列矯正を行う方がよいです。下顎の状態によってはセットバックだけでなく、エラ削りや頬骨削りなど他の施術も行う場合があります。
また、下顎の骨を切って移動させ骨を固定させる複雑な手術となる為、手術の過程で神経に傷をつけてしまうということがあると、痺れや顔面麻痺などの重大な後遺症を残してしまうことがあります。
デメリットを最小限にする病院選び
下顎セットバック法や、受け口、しゃくれに対して知識が少ない病院にいくと十分な診察や事前の検査が受けられず、後遺症や失敗という結果をまねくことがある為、病院や医師を選ぶ時には注意が必要です。下顎セットバック手術を失敗しないためにも、手術の症例が多く、手術前検査をしっかりと行ってくれるところを選びます。
また安いからと金額だけで選ぶのではなく、実際に手術する医師の熟練度や実績、クオリティの高い治療内容かをしっかりと確認しておく必要があります。
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