信州大式 眼瞼下垂とは、信州大学の松尾教授が提唱した眼瞼下垂の手術法です。
まず、眼瞼下垂とは、上瞼が重力に逆らえず下がってしまい、目が開けづらい、腫れぼったい印象になる、それに伴い眼精疲労や頭痛も起きることがあるという症状です。
その原因はまずは私たちが目を開閉するシステムを知る必要があります。
瞬きなどの眼の開閉は眼瞼挙筋の力によって起こります。眼瞼挙筋と目の淵にある瞼板が挙筋腱膜によりくっついている状態で、眼瞼挙筋が動くことにより瞼板が上下して目が開閉されます。
その眼瞼挙筋と挙筋腱膜が緩んでしまい、うまく目が開閉できない状態が眼瞼下垂です。
信州大式 眼瞼下垂とは?
信州大式 眼瞼下垂は緩んだ眼瞼挙筋と挙筋腱膜を適切な位置で瞼板に固定するもので、固定した位置よりも余った眼瞼挙筋と挙筋腱膜だけを除去するという方法です。
瞼にはミューラー筋という交感神経と深い関わりのある筋肉が存在し、信州大式 眼瞼下垂手術以前に一般的だった挙筋短縮法と呼ばれる手術方法ではミューラー筋を傷つけてしまうリスクがありました。
しかし、信州大式 眼瞼下垂では切除するのは固定した位置よりも余分な部分だけなので、ミューラー筋を傷つけるリスクがなく、自然に生理的な回復が見込め、より効果の高い方法として支持されています。
現在の眼瞼下垂に対する治療では、この信州大式が主流となっています。
どんな効果がある?
具体的な手術方法としては、瞼の外側の皮膚を切開して行います。
そのため、同時に二重瞼を形成することも可能というメリットがあります。
また、術後は瞼がスッキリして、黒目が大きく見えるといった効果に加えて、眼精疲労や頭痛、首こりなどの深い症状が軽減するという効果も見込めます。
瞼を切開するのでダウンタイムは10日~14日ほどあり、腫れや痛みが生じます。
また、信州大式は保険適用となることもあります。その多くは老人性の眼瞼下垂の場合で、美容目的での腫れぼったい瞼を改善したいという場合は自費治療となります。
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