おでこ・額のアパタイトの良い点
おでこにアパタイトを入れる手術は、額の丸みが欲しい方や、おでこがへこんでいる、眉骨が出ているため顔の印象がきついことで悩んでいる方などに適しています。
具体的な手術方法は、耳の上から反対側の耳の上まで後頭部を半周するように切開をしていきます。そして頭皮を目の上まではがし、前頭骨を露出させます。その部分にハイドロキシアパタイトと呼ばれる人口の骨をペースト状にしたものを、希望のおでこの形になるように成形をしますが、この素材は10分もすると固まり、骨と同様の硬さにまでなります。その後にはがした頭皮を戻し、縫合をして完了です。
なおクリニックによって異なりますが、静脈麻酔あるいは全身麻酔を使って行い、手術時間はおよそ1時間程度が平均的です。
この手術は大掛かりになりますが、おでこの整形手術のひとつである「ヒアルロン酸注射」と違って、効果が半永久的に続くというメリットがあります。
ハイドロキシアパタイトのリスク
しかしいくつかのリスクがあります。それは、頭髪内を切開するため、傷が消えるまでに時間がかかるという点です。そしてほとんどの人が経験する術後の痛みや腫のピークは3日から長くても1週間程度となっています。傷がしっかりと付くまでは感染症や化膿などの危険性があるため、通院や消毒などのケアをしましょう。
なお、この手術での代表的な失敗例やトラブルは、皮膚がでこぼこになってしまったり、形がゆがんでしまうことが挙げられます。これはハイドロキシアパタイトの性質上、硬化するまでは外から圧迫して形状を整えなければなりませんが、その力が一定でなかったり力が過不足に加わることによってゆがみやすいからです。
この手術の料金はおよそ50万円前後となりますが、麻酔の種類やクリニックによって様々です。そのため、形成外科学会の模範認定医院などの管理体制のきっちりとした病院を選びましょう。
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